今日は電子カルテについて書きたいと思います。
今やクリニックの新規開業では、ほぼ電子カルテ導入となっております。
10年前では、そこまでまだ普及しておらず、新規開業でも電子カルテ導入はせず、
レセプトコンピュータのみの導入も多くありました。
電子カルテメーカーや販売代理店についても、10年前と比べると変化はしております。
会社が潰れてしまったり、電子カルテだけを事業としていない会社は、電子カルテ部門を撤退したりと
医療IT会社は革新が起こる反面、それについていけず、変化せざる会社が多いのが現状と言えます。
電子カルテメーカーの属性はどのように分けられるでしょう。
下記にいくつか分けてみます。

● 電子カルテのみを業としている会社。開発、販売を全て自社で担っている。

● レセプトコンピュータから自社開発、販売をしている会社。医事レセプトに強い。

● 大手メーカーが電子カルテを開発。メーカー直接販売はせず、複数の販売代理店が販売をする。

● 本業は検査会社、付随して電子カルテを販売。検査と電子カルテ両方でスケールメリットあり。

詳細に分けるとより細かく分類できますが、
それぞれ電子カルテのハード面、ソフト面で特徴が違っていきます。
どこをポイントに選定したらよいのでしょうか。
現在、ある既存クリニックの電子カルテ導入のお手伝いをしておりますが、
選定ポイントは、実際に使われる院長の意向によって、選択されます。

・外注検査は、開業してから検査見直し分析を既にしている(経営の外注分析)
・電子カルテの見やすい画面、シンプル直観的な操作を優先
・会社の体質、長年使う安心感(2年に一度の診療報酬改定)、電子カルテの保守サポート(ソフト・ハード)
・電子カルテ本体金額、毎月かかる保守料金

上記、院長の意向例を出しましたが、一緒に分析・金額交渉をしながら、検討をしていく必要があります。
今後もますます医療ITのサイクルは進んでいきますが、
金額も勿論大事ですが、長年を使用するものなので会社の安心感であったり、上記ニーズを分析しながら決めることが
ポイントでしょう。