先月ブログで医療モールについて書きました。
今月ブログでは、医療モール開業後のトラブル一例を記載いたします。

医療モールで多いのは、3クリニックに調剤薬局が集まって、
同じ敷地内に開業することです。
メリットとしては、単体1クリニックで開業するより、目立ちますし、
相乗効果が図れ、
患者さんにとっては、複数のクリニックが同じ場所にあれば、
便利で通いやすいことがいえます。
立地も分かりやすい場所が多く、駐車場は多く完備しており、
競合医院が増えていく中、医療モールで開業する事により、
この先、近くで開業するドクターに対し、抑止力を与えることができます。

デメリットとしては、地域に根ざして開業を決意するわけで、
隣のドクターと何かしらの理由で衝突などしてしまった場合は、
互いに連携もなく、悪い状態で、診療を続けていかなければなりません。

最悪、医療モールから出ていかれるクリニックもございます。
なので、医療モールで開業する場合は、医療モールを企画する会社や、
ドクターを募集している業者やコンサルタントに、
どんなドクターか、出店するにあたって、しっかり面談をし判断をされているかは、是非聞いて頂きたいと思います。

医療モールを企画・募集される会社は、様々ありますので、
中には、自社の目的や利益追求のため、入居を希望されるドクターの選定を行わず、営業ドクター募集をされている会社もございます。

実際ある話しですが、
医療モールで賃貸借契約を締結したら、
診療内容が重なるドクターが既に契約していたとか、
3診療所の医療モールの企画で、2つのクリニックは決まっていると聞いていたが、賃貸借契約締結後、他のクリニックは決まってなく、
1つのクリニックで開業する事になった等トラブルとなり、
開業後の経営に非常に悪い影響を与えてしまいます。

医療モールでの開業を決意される前に、
医療モールを企画・募集している会社や担当者からの説明を
しっかり確認し、見極めをしなければなりません。

クリニック開業における専門家、信頼できる医療経営コンサルタントなどベストパートナーを見つける事が、非常に重要だと思います。

次回は、医療モールでよくある、オーナーとの問題事例を書きます。