クリニック内装工事について、
開業の資金計画の中でも、
内装工事費用は多額を占めます。
開業する科目により、クリニックの広さは当然違ってきます。
整形外科は60坪~80坪と広いため、内装工事費用もその分多額になります。
それとは逆に心療内科は20坪~25坪と狭いスペースで診療が可能であり、
更に心療内科は複雑なレイアウトが必要でないため、
内装工事費用は少額で済みます。
内科や整形外科や耳鼻咽喉科はエックス線装置を入れるため、
エックス線室は放射線を保護するため鉛の防護壁工事を行いますが、
エックス線装置を入れない診療科目より200万円~300万円高くなります。
大体の先生は、内装工事費用の支払いは融資で賄います。
内装工事費用の基本的な支払い方は2回なので、
支払いタイミングに合わせて、無駄な金利支払いを避け、
融資の実行を行います。
開業の資金計画の中で、内装工事費用は多額を占めますが、
クリニックが開業してからは、会計上、内装工事費用は
一定の割合で長期に減価償却して毎年費用化していきます。
内装工事費用の耐用年数は15年が一般的なので、
テナント物件で開業する場合の賃貸借の契約期間は、
3年~5年が一般的で内装工事費用を償却しきれない期間となり、
適している契約期間とは言えません。
(通常、一般賃貸借契約であれば更新が可能でございます。)
本来地域に根ざした開業スタイル(かかりつけ医)なので、
減価償却費からもクリニック開業の契約期間は、
10年~15年が適していると言えます。
只、契約内容や契約期間中で解約したときの内容(違約金)等により、
一概に長期契約がよいとは言えないので、クリニックの診療方針も
踏まえ検討しなければなりません。
クリニックの内装工事会社の選定につきましては、
選定ポイントに下記3つを挙げます。
①医療専門で、クリニック内装工事の実績が多いこと
②会社の規模が大きいこと(個人ではない)
③上記二つから、アフター体制が整っていること
クリニック内装工事は特殊であり、
医療専門の設計士でなければ、患者さん動線、コメディカル動線が
分からず、更に診療科目による医療機器の知識がなければ、
機器の配置、機器の電気容量、機器を使用するための動線が分からず、
後々クレーム問題になりかねません。
弱電関係の知識も、クリニックは医療機器を多数揃えますので、
非常に重要なタスクです。
更に内装工事完成後、クリニックが開業してからは、
クリニックの内装工事の実績数からも言えますが、
修理や欠陥が起こることもあり、その時のアフターの対応が
非常に重要になってきます。
なかなか連絡がつかなかったり、修理の対応が遅かったりと、
実際に様々なことが起きた時に、診療はストップすることはできません。
アフターは迅速に対応が可能かどうか、
会社の規模などを見極めなければなりません。
それらの内容を踏まえて、
設計図の打ち合わせをしていない概算金額だけのコンペで
判断するのは、非常に危険と言えます。
コンペで受注ありきで概算金額を安くし契約を貰い、
設計打ち合わせを進めていく中で、追加金額が多く出た実際例も
多くございます。
弊社は医療コンサルタントの立場、クリニック開業支援の実績から、
適した医療専門の内装工事会社をご紹介いたします。