弊社では、不動産に精通した経験から開業物件のご紹介、長年のコンサル経験からフル開業支援、
そして今回お話します事務長業務のトータルサポートを行っております。
クリニック開業後、多くの先生方のお悩みの一つが人材についてです。
このテーマは、15年にわたる多くの事例がありますので、このブログでも随時発信していければと思います。
現在弊社では、既存クリニックの人材募集のご依頼が大変多いです。
先日も弊社に問合せがあり、オープニングスタッフの事務員、看護師が同時に退職されました。
単刀直入に退職された理由を申しますと、院長が勤務医時に一緒に働いていた看護師さんを
クリニックに引っ張って来られたのですが、院長先生とその看護師さんの関係が強く、
何でも二人で決めてしまい、看護師業務の範疇外の事も、その看護師さんに全て委ねている事でした。
実は、この問題は非常によくあります。
開業する時に、看護師さんを引っ張ってくることはよくあります。
これは問題ないのですが、開業してから、上記のように信頼を前面に出し、何でも委ねたり、
看護師の範疇外の業務まで、中心にさせたり決めさせたりしてしまうと、
他のオープニングスタッフからしますと、モチベーションの低下、不平不満がたまり、
本音も言い出せず、退職してしまうというケースに陥ります。
ある程度、役職を付けるのは構いません。
但し、基本オープニングスタッフは皆平等、並列な関係でスタートです。
過剰な評価、範疇外の業務まで任せるなどしますと、他のスタッフは面白くありません。
ご開業される先生は、開業時に経営者になります。人を初めて雇うことになります。
スタッフのマネジメントの経験はありません。
なので、なかなかこの問題の本質が気付かず、他のスタッフが退職されてから、気付くこともあります。
ずっと気付かず、スタッフの入退職が繰り返されているクリニックもあります。
これは何故でしょう。。
開業医師、院長に物申せる人がいないからです。
とにかく経営者はバランス感覚が重要です。
人を雇用することは、オープニングスタッフは皆同じフィールドです。
これからクリニック開業を考えられている先生、現在既に開業されている先生、
今後のスタッフの在り方について、少しでもご参考になれば幸いでございます。